お金の不安がスッキリ。『おひとり様を生き抜く「女子貯金」生活』

お金の勉強をしたいと思って、本を一冊読むことにしました。

フィナンシャルプランナー(FP)の横山光昭さんによる著書、『おひとり様を生き抜く「女子貯金」生活』です。

横山さんの本は、本屋さんやコンビニでよく見かけていたから、気になっていたんです。わりとコミックエッセイ風の本も多いかな?パラパラとめくってみた感じ、どの本も分かりやすそう。

で、40代独身の私は、まさに自分にドンピシャな本であるこの本を手にとってみたのだけれど、これが大正解。

将来どんなことでお金が必要になるの?
いくらお金を貯めておけばいいの?
そもそもどうやって節約すればいいの?

こんな風に、お金に対して抱いていたモヤモヤした不安が、この本を読んだことでスッキリしました。

おひとり様を生き抜く「女子貯金」生活 (祥伝社黄金文庫)

一人でがんばってお金のやりくりをしている独身女性の方に、せひおすすめしたいです。

日本の財政や年金ってどうなるの?

お金の悩みを整理してみようと思うと、自分のお財布事情はもちろんだけど、世の中の動きも気になりませんか?

日本の財政は火の車。借金はどんどん膨れ上がっています。

来年(2019年)から消費税が10%に引き上げられることも、予定されていますよね。

将来的には年金の支給額が減らされたり、支給開始年齢が70歳くらいまで繰り下げられる可能性もあるそうです。

「え!年金ってやっぱりもらえないの?」って思っちゃいますよね。でも、どんなに慌てたとしても、この国にいる以上それは避けがたい現実です。

この本には、そんな気になる日本の財政状況について、FPの目から分かりやすく説明されています。数字に弱い私も、すっと頭に入ってくるような分かりやすさです。

お金の悩みはマクロからミクロの視点で整理

で、この本のスゴイところは、日本の財政状況というマクロな視点から入って、個人的な節約・貯金・投資方法というミクロな視点に落ちていくところ。この構成が、トントン拍子で理解しやすいです。

(1) 日本のお金の事情はどうなの?

(2)私の一生で、お金はどんなことで、どれくらいかかるの?
・家は持っていた方がいいの?
・老後はどうなるの?

(3)日常の節約・貯金・投資は、どうやればいいの?

確かにこの流れで、お金の悩みを整理していけば、腑に落ちますよね。

もしも私一人で考え込んでしまったら、(3)の節約の部分しか目に入らなくって、堂々巡りしてしまいそうです(苦笑)

しかも、この本のいいところは、独身女性ならではのお金の悩みに対しても、微に入り細に入り解説してくださっているところ。

マイホームや老後の問題についても、家族と暮らしている人と暮らしていない人とでは、全然事情が違いますもんね。

おひとりさまに寄り添ってくれるこの本は、とても親切だと思います。

出費を「消費」「浪費」「投資」にわけてみよう

最後に、私が「なるほど」と思った、家計の見直し方法について紹介します。

一か月分の出費を、「消費」「浪費」「投資」にわけてみるというものです。

これは本当に簡単そう。一か月だけレシートをとっておいて、最後にまとめて集計するだけです。(集計だけが、ちょっと大変かな?)

それぞれの項目については、以下の通り。

消費:生きていく上で必要不可欠な出費(最低限の食費、日用品費など。住居費や水道光熱費、医療保険などの固定費も含みます)

浪費:文字通りムダ遣い

投資:貯金も含め、未来の自分にとって糧になるようなお金

家計簿の場合は項目が細かくて、いちいち記録をつけるのに骨が折れるけど、上のやり方なら大丈夫そう。

ちなみに、「消費:浪費:投資」の割合は、「75:5:20」が理想的だそうです。

確かに自分の家計を見て、消費や浪費の割合があまりにも多いと、見直そうという気持ちになりますもんね。

もし興味がある方は、ぜひ本で詳しいやり方を確認してみてくださいね。

目から鱗が落ちることが、盛りだくさんな内容です。

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