さくらももこさんを偲んで。ちびまる子ちゃんとの想い出。

さくらももこさんが平成30年8月15日、乳がんのために永眠されました。

27日にそのニュースを知ったとき、私は言葉を失いました。

さくらももこさんといえば、日本人なら誰もが知っているだろう漫画「ちびまる子ちゃん」の作者。アニメ版の「まる子」役を担当されているTARAKOさんは、突然の訃報にこのようにコメントされています。

『ご冥福を』とか言えないです。

ただただ、頭の中がぐちゃぐちゃです、はい。

私もまさに、そうです。

『ご冥福を』という言葉が出てきません。このブログを打ち込んでいる今も、信じられないでいます。

53歳でまだまだ若いのに。

これからやりたいことも、たくさんあっただろうに。

さくらももこさんのエッセイ「そういうふうにできている」を、家の本棚から引っ張りだしてきて、ページをパラパラめくって、さまざまな思いをめぐらせていました。

以下、さくらももこさんについて、つづります。

ちびまる子ちゃんについて

私がさくらももこさんの漫画に初めて出会ったのは、少女漫画雑誌の「りぼん」

「ちびまる子ちゃん」の連載がスタートした昭和61年の8月号から、毎月買うようになったので、とても印象に残っています。

あれよあれよと言う間に、アニメ化され、映画化され、大ブームが起こりました。

あのちいさな「ちびまる子ちゃん」が、富士山の裾野がワーッと広がっていくように、日本中の人に知れ渡っていくのを、驚きと喜びをもって眺めていました。

まるちゃんとほぼ同じ年頃に、まるちゃんと知り合ったせいでしょうか。

クラスメートが一躍有名人になったような思いでした。

さくらももこさんについて

私にとってさくらももこさんは、職人肌のイメージがあります。

あの丸くて温かな絵柄と、人を和ませるユーモアは、さくらももこさんのモノづくりに対するこだわりが土台になっているのではないかと思います。

「そういうふうにできている」の文庫本を、久々に手にとって感じたのですが、表紙の絵が細かなところまで描かれているのに、改めて驚きました。

上の写真を見て、わかりますでしょうか。

原画展も観にいったことがあるのですが、とにかくその細やかさに感動したのを覚えています。

きっと、ひとつひとつの作品に、命を吹き込むような思いで向かい合っていたんでしょうね。

まるちゃんといえば、ちょっと物ぐさなキャラクターとして描かれているけれど、まるちゃんが大人になったももこさんは、しっかりと仕事に取り組んでいたのではないかと思います。

私が子どものころから、さくらももこさんが好きなのは、そんな確かな仕事ぶりを実感していたからです。

さくらももこさんが作品に残していった命を、これからも大切に味わっていきたいです。

コメント

  1. ひとこ より:

    私も同じく言葉を失いました。
    あまりにも早すぎます。
    さくらももこさん大好きでした。
    ちびまる子ちゃんはもちろん、エッセイのファンでもありました。
    だいぶ前ですがさくらさんのインターネットサイトのQ&Aコーナーに投稿してお返事をもらって大感激しました。
    一生の思い出です。
    さくらさんは健康オタクだったと記憶していますが、病に負けてしまった事がとても残念です。
    またじっくりエッセイを読み返したいです。
    本当に悲しいですね。
    しばらくショックがな気持ちが続きそうです。

    • マホmaho より:

      ひとこさん、コメントありがとうございます。

      ひとこさんも、さくらももこさんがお好きなんですね。
      Q&Aコーナーでお返事いただいたなんて、うらやましいです。
      いい思い出ですね。

      そう、私もさくらさんは健康に気を使われていると聞いていたから、
      この度のことはなおさら悔やまれてなりませんでした。
      「ももこのおもしろ健康手帖」だったかな?
      健康をテーマにしたエッセイも読んだ記憶があります。

      漫画にしても、エッセイにしても、
      私も本当に大好きです。
      大好きだからこそ、悲しいですね。