一人暮らしをしている自分を、想像してみてください。
誕生日の夜に、部屋の電球が切れてしまい、真っ暗な中で孤独に過ごさなければならなくなったとしたら……どう思いますか?
実はこれ、私の実体験です。
つい最近、キッチンの電球が切れたときに、数年前のその夜のことを思い出しました。
おひとりさまで誕生日を過ごすというと、寂しい印象を持たれがちですよね。落ち込んでしまう人もいるかもしれません。
それなのに、あの誕生日の夜の出来事は、今も私を明るく照らしています。
なぜか?
これからその理由について、お話いたしますね。
おひとりさまの誕生日の思い出
今はちょうど真夏ですが、私が生まれたのは真冬です。
もしかしたらこの文章を、クーラーの効いた部屋で読んでいるかもしれませんが、コタツがある部屋を想像してみてください。(暑苦しくて、ごめんなさい)
私はもちろん、一人暮らし。
前述の通り、自室の照明は切れています。
隣室から漏れる灯りだけを頼りに、ぼーっと燃えるコタツに足を突っ込んで、黙々とごはんを食べていました。
しかも片方の足首には、真っ白な包帯がグルグル巻かれていました。
ちょうど数日前に怪我をして、靭帯が切れてしまったためです。
かろうじて歩くことはできたものの、遠くまで外出したり、足場の悪いところに立つことはできません。
いつもだったら、ひょいっとディスカウントストアまで電球を買いにいって、すっと椅子の上に乗っかって、電球を替えることができるのに、それを行うこともできませんでした。
「ああ、今日は誕生日なのに」
たった一人で、コタツで背中を丸めながら、溜息をこぼしそうになりました。
ところが、その時、ひらめきました。
私は立ち上がって、戸棚からロウソクを取り出しました。100均で買った、シンプルな白いロウソクです。
それを、コタツの上にのせて、しゅっとマッチを擦りました。
ロウソクにふわっと火が灯り、暗かった部屋がうっすらと明るくなりました。
足首の靭帯が切れてからというもの、生活が不自由になり、緊張した日々が続いていました。会社に行くだけでも一苦労で、家事も最低限しかできません。
ずっと張りつめた緊張の糸が、ロウソクの灯りに照らされているうちに、静かにほどけてゆくのを実感しました。
「怪我はしたけど、命は無事でよかった」
「そもそも、生まれてきてよかった」
「お誕生日おめでとう」
そんな思いが、ふつふつとこみ上げてきました。
バースデーブルーを感じたら、心のスイッチを入れてみよう。
これを読んでいるあなたも、もしかしたら今日がお誕生日かもしれませんね。
ひとりぼっちだとしたら、寂しさを抱えていたとしても、おかしなことではないと思います。
バースデーブルーという言葉も、あるくらいです。
私もあの夜は、妙に心細かったのを覚えています。
大人になってからは、誕生日のお祝いの言葉をもらうだけでも、なんだか照れ臭くなりましたが、心のどこかではお祝いしてほしい気持ちが未だにあります。
それでも、あの夜のことが、不思議と明るい記憶となって残っているのはなぜか。
それは、心のスイッチを入れ替えることができたからだと思っています。
「誰も誕生日を祝ってくれない」と嘆くのと、「一人でも誕生日が祝える」と喜ぶのは、同じ孤独であって感じ方が違いますよね。
ロウソクに火を灯すことで、心のスイッチがパチンと切り替わって、真っ暗だった気持ちにも、パッと明かりが広がったのかもしれません。
今日がお誕生日のあなたへ。
(もしくは、数日後、数か月後にお誕生日を迎えるあなたへ)
おめでとうございます。
もしも一人でいて、暗い気持ちに囚われそうになったら、心のスイッチを探してみてくださいね。
あなたの明るい未来が、広がりますように。
※一人暮らしを長く続けるだけでも、すごいこと。
もしよかったら、こちらの記事も参考にしてください⇒一人暮らし10年以上のあなたへ。がんばる自分を褒める3つの方法。
コメント
遅れましたが、お誕生日おめでとうございます!!
あなたが産まれた日であり、またこの先1年間元気に過ごせますように…
自分の心にも暖かな火を灯しましょうね。
誕生日は自分にとっても、お知り合いにとっても、特別でとても大切な日だと
いうことを忘れずに・・・・
YUKIさん、初めまして。
お祝いありがとうございます!
でも、ごめんなさい。私の誕生日は8月じゃなくて、冬なのです……。
まぎらわしい記事の書き方をしてしまったでしょうか?
とは言っても、お祝いは365日いつ頂いてもうれしいです!
今日もどこかで誰かが誕生日を迎えていますよね。
YUKIさんのおっしゃるとおり、誕生日は誰にとっても特別な日だと、私も思います。
こんにちわ
なんだかホッとする記事ですね。
「マッチ売りの少女」を思い出しました。
以前、母に誕生日を祝われた時、「もううれしくないよ」と言ったら、「誕生日は今まで生きて来れたことを感謝する日。だからいくつになってもめでたいし、感謝しなきゃいけない」と言われたことがあります。
なるほどなぁと・・・今も誕生日を迎えるたびに思い出します。
Rommyさん、こんにちは。はじめまして。
「誕生日というのは、産んでくれたお母さんに感謝する日なんだよ」
誰かがそんな風に言っていたのを、Rommyさんのコメントを見て思い出しました。
生まれることも、生きることも、自分ひとりの力じゃできなかったですもんね。
誕生日はいくつになっても、めでたいものですね。
Rommyさん、素敵なコメントをどうもありがとうございます。
こんにちは。
ごめんなさい!
間違えてしまいましたね。
実際は、あと半年くらい後になりますか?
いつも、読ませていただいて、
「うん。そうですね!」と思ってます。
誕生日を一人で迎えても、心の中は決して【独り】という人はいないと思います。
皆さん、忘れないで欲しいです。
それでも、私は…いつも一人…という人がいるなら、私からお祝いコメントを送ります。
これから先のことを諦めずに!
今日も暖かい気持ちを持っていてください。
すみません。
誕生日お祝いは、去年の分ということにしてくださいますか?笑
次のお誕生日の時に、必ずコメント送ります!
いつも、楽しみにしていますので…
YUKI
YUKIさん、こんにちは。
たびたびコメント、ありがとうございます^^
プライバシー保護のために、誕生日は非公開なのですが、
冬になっても覚えていらっしゃったら、いつでもコメントくださいね。
そのお気遣いだけで、充分うれしいです。
誕生日を一人で迎えていたとしても、本当の意味で独りの人はいないのかもしれませんね。
私も今、一人でこの文を書き込んでいますが、YUKIさんをはじめ多くの人に支えられていると実感しています。
この記事をよんで、幸せな気持ちになりました。
私は、どうしようもないくらい、寂しくてたまらない人です。
こんな自分を、困った奴だと、、ちょっと持て余し気味で、、、。
どうやったら、この寂しさを解消できるのか、ネットをウロウロしていて、こちらにたどり着きました。
タイトル見ただけで、読んでみたい記事が、たくさん!
また新しい記事も、楽しみにしています。
ゆみさん、初めまして。
コメントありがとうございます!
私も自分の気持ちを持て余して、困った奴だな・・・と思うことがあります。
自分の気持ちなのに、自分でも変えることができないから、なおさらです。
でも、そんな困った自分であっても、向き合っていけたらなと思います。
記事を気に入っていただけて、本当にうれしいです!
新しい記事は、このごろ書けないでいるけれど、ボチボチ増やしていきたいです。
よろしくお願いいたします。