たとえばあなたは、こんな風に不満を感じたことはありますか?
「どんなに家事をがんばっても、家族が褒めてくれない」
「こんなに苦しいのに、誰も相談に乗ってくれない」
etc…
つまり「相手が思いどおりにしてくれない」と悩んでいる状態ですね。
そんな「してくれない症候群」に陥っているとき、どうすれば楽になれるのか。
私もずっと考えていたのですが、ようやく「あ!こうすればいいんだ!」と思える言葉に巡り合えました。
前回もこのブログで触れた、心理家カウンセラーの石原加受子さんによる著書、『仕事・人間関係 「もう、限界! 」と思ったとき読む本』です。
感想はこちら⇒仕事・人間関係 「もう!限界」と思ったとき…おすすめな本を紹介します。
この本、思っていた以上に、ツボにハマりました。
「相手が思いどおりにしてくれない」と感じるときは、どんな心理状態で、どうすれば不満が解消されるのか、ハッとするような言葉で書かれていました。
「してくれない症候群」は、他者中心の心理状態。
他人が自分の思いどおりになることを望んでいるようなとき、人は自分よりも他者の言動に注目しています。まさに、他者中心的な状態といえるでしょう。
他者中心的な状態になると、自分の心が他者の言動に大きく左右されるので、心は不安定になってしまいます。相手の言葉や表情に敏感に反応するようになり、ごく小さなことで傷ついたり、怒り出したりします。それは、相手の心の自由や行動の自由を認められないために傷ついているのです。
「してくれない症候群」は、他者中心的な心理状態なんですね。
相手の行動にイライラしたり、ちょっとした言葉にヒステリックになったり、確かに相手の言動にブルンブルン振り回されています。
私はずっと、真逆のことを考えていました。
「してくれない症候群」は、自己中心的だと思っていたんです。
だって相手のことを思いやることができず、自分のことで頭がいっぱいでしょう?
だから相手が思いどおりにならなくて、怒りがふつふつこみ上げそうなときは、まずは相手を理解することに努めて、自分の気持ちは置いておこうと考えていました。
でも、そうやって自分を放っておいていたら、ますます息苦しくなってしまいますよね。
自分の本心をポツンと独りぼっちにさせたまま、相手のことばかりに神経を使うなんて。
それは寂しさをつのらせることにもなります。
「誰も理解してくれない」という孤独
私は今では、誰かに対して「○○してくれない」と思うことも少なくなりましたが、以前はかなりそう思っているところがありました。
「誰も私のことを理解してくれない!」という思いが、特に強かったですね。
そうやって、自分を孤独に追いやっていたところがあります。
そんな自分が、ますます孤独に陥らないためにはどうしたらいいか考えたとき、とにかく周りの人のことを理解しようと、本気で思っていた時もありました。
ところがどっこい、人のことなんてそう簡単に理解できるわけがありません。
自分に好意を寄せてくれている人はもちろん、敵意を向けているような人の気持ちなんて、理解しようもありません(笑)
それなのに人の顔色を窺おうとしたり、空気を読もうとしていたら、相手に振り回されてしまうのも無理ないですね。
しかも理解しがたい相手に対しては、憎しみや恨みを抱いてしまいます。
自分中心で生きた方が、気持ちよさを実感できる。
憎しみや恨みを感じていたら、そんな感情を抱く自分を許してあげる気持ちよさ。
自分がしていることを認める気持ちよさ。
意思を持つ気持ちよさ。
肉体を動かす気持ちよさ。
五感で何かを感じとる気持ちよさ。
呼吸をする気持ちよさ。そんな気持ちよさを実感できる自分を育てていきましょう。
石原加受子さんは著書で、そんな風に語りかけています。
「してくれない症候群」に陥っているとき、自分のマイナス感情を否定しなくてもいいですね。どんな自分であっても許してあげることが大事なんですね。
「どんなに家事をがんばっても、家族が褒めてくれない」
「こんなに苦しいのに、誰も相談に乗ってくれない」
etc…
こんな風に不満をつのらせてしまうとき。
ネガティブになっている自分を受け入れてしまった方が、ストンと心が落ち着きます。その裏に隠れた自分の本心にも、気づきやすくなります。
他者中心じゃなくて、自分中心の方が、気持ちよく生きられるんですね。
*
以上、私が石原加受子さんの言葉に、ハッと気づかされたことです。
自分なりに記事にまとめてみましたが、ここに書ききれないくらい、たくさんの気づきがありました!
「してくれない症候群」で悩むことがあったら、石原加受子さんの本を手にとってほしいなと思います。おすすめです♪
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