40代独身、世間体を気にしたら生き辛くなるのは何故?

私は30代で初めて実家を出て、一人暮らしを始めました。

40代になった今も独身のままで、おそらく結婚をすることになったら、晩婚になるでしょう。

つまり、自立も結婚も遅いタイプの人間です。

以前もこんな記事を書いたことがあります。

おひとりさまブログを開始して9か月。マイペースにがんばります。

 

でも実はこの記事を更新した後、「あれ?」って心に引っかかるものがあったんです。

「自立にしても結婚にしても、早いか遅いか、誰かと比べられることなの?」って。

もしも私がずっと実家にいて、結婚もしなかったとしたら、同世代の人と同じ土俵に上がることもないまま、負け戦をしていることになるのでしょうか。

世間の人と比較することさえできないような、価値のない人間なのでしょうか。

 

「いや、人生は勝ち負けじゃないぞ!」と、強く思います。

なのに、ヘドロのような感情が、モヤモヤとわき上がって止まりません。

結婚が早かろうと遅かろうと、私の価値は変わらないと頭では分かっているのに、心がどうにもすっきりしません。自分は普通の人とズレていて、どこかおかしいじゃないかと疑ってしまいます。

これを読んでいるあなたも、そんな感情に囚われそうになったことはないでしょうか?

今日はその生き辛さの正体について、考えてみたいと思います。

 

世間体…勝ちたいというよりも、人並みでいたい。

自分と誰かと比較しているときに、モヤモヤとわき上がってくる感情……

そのひとつに、「世間体」があると思います。

「世の中の人に良く見られたい、少なくとも悪くは見られたくない」と気にしてしまう世間体。

自分が大勢の人と違っているように見えると、何だか居たたまれなくなってしまうんですよね。それでいて、人の目を意識することで、自分がはみ出してしまわないように調整しているような感じでしょうか。

特に日本人の場合は、誰よりも突出したいというよりも、出る杭になって打たれたくないと思っている人が、ほとんどかと思います。

「勝ちたい」というよりも、「人並み」でいたい。

例えば、結婚できなくて気にしている場合、人よりも真っ先に結婚したかったというよりも、平均的な年齢で結婚したかった人の方が、多いかもしれません。

 

世間体は幻。平均的な人は何処にもいない。

さてさて、この「世間体」。

怖いことに、気にしすぎてしまうと、底なし沼のように終わりがありません。

なぜなら、「世間体」には影も形もないから。つまりは幻です。

いくら平均的な人間になりたいと思っていても、平均的な人間なんて何処にもいません。

それなのに実体のない敵と、何とか自分を似せようとしたところで、似せられるわけはありません。

しかも、勝負事のように白黒をつけられるものでなく、どこまでも曖昧なグレーになりたいと思うので、自分本来のカラーまで塗りつぶしてしまうような恐れがあります。

本当は○○色でいたいのに、周りがグレーに見えるから、自分の心もグレーのペンキでべったり塗りつぶしていくのって、それは生き辛いですよね……

 

人それぞれ個性やタイミングがある。

人それぞれ、かけがえのない個性や、心地よいタイミングがあります。

たとえば、おっとりした女性が、40代にして恋に落ちて、初めて男性とお付き合いすることになったとします。

「この歳になって初めて付き合うのって変なのかな……」と、人と比べたくなる気持ちも分かるけど、そんな必要はどこにもないと思います。

私が彼女の友達だったら、「うわっ!そんなことで気にしているの?可愛い」って思っちゃうかも。応援したい気持ちでいっぱいになりますね。

ここで大事なのは、彼女がようやく人並みの幸せを手にいれたことではありません。

彼女が生まれて初めて実感しているトキメキの方が、よっぽど大事です。

 

【まとめ】40代独身女性として、マイペースで生きる。

ここまで書いて思うことは、人生は勝ち負けじゃなくて、人並みの幸せを手に入れることでもなく、自分のなかに全てがあるということ。

私も40代独身の一女性として、マイペースで生きていきたいです。

自分と人と比べてしまったり、世間体を気にすることって、誰にでもあると思うんですよね。もちろん、私にもあります。

でも、あまりにも度が過ぎてしまうと、モヤモヤした感情にどっぷり飲み込まれてしまいます。(う、苦しい……)

そういった苦しさって、止めようとしても、なかなか止められません。

でも、そんなときは、他人の目を気にするよりも、自分の目で感じていることを大切にできたらなと思います。

 

私は30代までの頃と比べると、40代になった今の方が、生活力(仕事や家事など)が身に付いたと思っています。

大勢の人と比べると、亀の歩みかもしれません。

それでも、一歩一歩踏みしめて身に付けたことは、かけがえのない宝物です。

それに、独身だからこそ、自由を味わえるというのもありますね。

生活力にしても、自由にしても、世界でたった一人の自分が実感している事実です。

 

さて、あなたはどうですか?

 

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