新・北斎展が六本木ヒルズで開催!感想と混雑状況をレポート。

「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」に行ってきました!

会場は森アーツセンターギャラリー六本木ヒルズにそびえる森タワーの52階にあるギャラリーです。

1月17日に開催されたばかりで、私は数日後の週末に駆けつけました。それぐらい、今か今かと心待ちにしていたんです。

葛飾北斎というと、どんなイメージがあるでしょう?

江戸時代に3万点以上の作品を発表した浮世絵師。


「富嶽三十六景」


「北斎漫画」

代表作としてパッと思いつくのは、この2つかもしれません。

「富嶽三十六景」も「北斎漫画」も、日本に限らず世界中に知れ渡っていますね。でもこれだけが北斎のすべてではありません。

今回の「新・北斎展」は、今までの北斎のイメージも一新するような内容でした。

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新・北斎展 HOKUSAI UPDATEDのおすすめポイント!

「新・北斎展」には「HOKUSAI UPDATED」というサブタイトルがついています。

アップデートとは、まさにいいネーミングですね。

葛飾北斎自体、改号すること30回、転居すること93回。作風も何度もクルクル変えていて、アップデートをくり返した画家でした。

「新・北斎展」は、そんな北斎のエネルギーを感じさせる展覧会です。

おすすめポイントとしては、3つ。

  • デビューの頃から絶筆の頃まで、一生涯の画業一気に観ることができる。
  • 本邦初公開の作品や、最近発見された作品がある。
  • 永田コレクションが東京で観られる、ラストチャンスである。

それぞれの項目について、触れますね。

1.一生涯の画業を一気に鑑賞

展覧会は6つの章に分かれています。

第1章:春朗期(20~35歳頃)-デビュー期の多彩な作品
第2章:宗理期(36~46歳頃)-宗理様式の展開
第3章:葛飾北斎期(46~50歳頃)-読本挿絵への傾注
第4章:戴斗期(51~60歳頃)-『北斎漫画』の誕生
第5章:為一期(61~74歳頃)-北斎を象徴する時代
第6章:画狂老人卍期(75~90歳頃)-さらなる画技への希求

北斎が何度も画号を改めたのは、先ほども書いたとおり。主に用いた画号に合わせて、章分けされています。

デビューしたばかりの頃から絶筆の頃まで、一生涯の画業を通して鑑賞することができる、またとない機会です。

展示数も約480件あるから、かなりボリュームがあります。

有名な作品だけでなくて、「あ!こんな作品もあるんだ!」と、新しい発見がめじろおしです。

2.本邦初公開の作品

「本邦初公開の作品がある」と最初聞いたとき、

「へ?日本で描かれたのに、なんで本邦初公開なの?」

と思ってしまいました(笑)

北斎が日本で描いた作品だとしても、海外へ渡ってしまって、日本では日の目を見ていないケースもありますもんね。

たとえば、今回の展示物でいうと、アメリカのシンシナティ美術館が所蔵している「向日葵図」。北斎が88歳のときに描いた作品です。

向日葵というと、ゴッホが有名ですが、北斎も描いていたんですね。

日本ではまだまだ知られていない作品が、きっと他にもあるのでしょうね。

3.永田コレクションが東京で観られるラストチャンス

「新・北斎展」は、北斎研究家である永田生慈さんの監修の元で、企画されていました。

永田さんは北斎に関する作品も、数多く収集していました。その数なんと2000件超。それらのコレクションは2017年、故郷の島根県に一括して寄贈されました。

そして2018年2月、永田さんはご逝去されました。

この展覧会が終了した後は、島根県でしかそのコレクションを観ることができません。

つまり、永田さんのコレクションを東京で観られるのは、これが最後の機会です。

新・北斎展の感想。胸が熱くなりました。

私は葛飾北斎の大ファンで、他にも何度か展覧会に行っています。

たとえば、こちら。

  • ボストン美術館 浮世絵名品展「北斎」(2014年:上野の森美術館)
  • 開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」(2016年:すみだ北斎美術館)
  • 北斎とジャポニズム展(2017年:国立西洋美術館)

近年開催された、ポイントとなる展覧会は行っているつもりです。

これらの展覧会と比べても、今回の展覧会は一味違っていたなと感じました。

何が一新されていたんだろう?

まずはこの展覧会の監修者である、永田生慈さんの熱意が感じられたこと。幼少の頃に北斎に魅了されてから亡くなるまで、半世紀以上も北斎の研究に打ち込んでいたんですよね。

永田さんのコレクションを、東京でまとめて観ることができる、一度きりのチャンスです。

観るこちらまで、胸が熱くならずにはいられません。

しかも研究者の視点でもって企画されているので、有名な作品だけにスポットライトを当てている構成じゃないんですよね。陰に隠れたヒダの部分にまで、ちゃんと光を当てています。

私は宗理期や葛飾北斎期に描かれた美人画に、今までになく魅かれてしまいました。

あと画狂老人卍期の肉筆画にも、力強さを感じましたね。

もちろん、「北斎といえばこれ!」というような代表作も展示されています。(先ほど書いた、「富嶽三十六景」も「北斎漫画」など)

さらに本展は、展示替えを行います。

1回だけじゃなくて、2回、3回……と、足を運びたくなります(笑)

新・北斎展の混雑状況は?

最後に肝心な、混雑状況についても触れますね。

私が行ったのは週末の午後でしたが、特に入場規制はしていませんでした。

ただ会場の中に入ったら、かなりの人!作品の前に多くの人が並んでいて、ベルトコンベアー式に流れていました(笑)

しかも、入場するときに、スタッフの方にびっくりするようなことを言われました!

「会場が混雑しているため、リュックを前に抱えていただけますか?」……って。

私はリュックを背負っていたのですが、それが人にぶつかる可能性があるため、お腹側に抱えるように言われたんです。

私はいろんな美術展に行っていますが、リュックを抱っこするように指示されたのは、これがはじめてです(笑)

会場には他にも、リュックを抱っこしている人がいましたね。

会場前にはコインロッカーもありますが、かなりふさがっていました。荷物は受付に預けることもできるそうですが、なるべく手軽な恰好で行った方がいいかもしれません。(図録も買いたいときは特に)

「新・北斎展」は、火曜日以外は20時まで開催しています。

夜の空いている時間を狙った方がいいかもしれませんね。

北斎の絵をこの目で観たことがない人はもちろん、すでに観ている人にも、強くおすすめしたい展覧会です。

【公式】新・北斎展

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