このブログでは、ひとりで初めて行っても楽しめるような美術館を、時おり紹介しています。
今回ご案内するのは、山種美術館。
日本で初めてできた、日本画専門の美術館です。
美術鑑賞というと、西洋の油絵を想像する人が多いと思いますが、日本画も素敵ですよ。洋食ばかり口にしていると、和食が恋しくなるように、日本画にもなつかしい魅力があります。
日本画が大好きな私としては、和を堪能できる山種美術館を、ぜひお勧めしたいです。
山種美術館の3つのおすすめポイント
山種美術館は、東京都渋谷区の広尾にあります。
最寄り駅は恵比寿駅。徒歩10分くらいで着きます。途中、歩道橋を渡ったり、ゆるやかな坂道を上ることになります。
「あまり土地勘がない」という人は地図を見ながら、「歩くのに自信がない」という人はバスで行った方がいいかもしれません。
こちらが山種美術館の入り口。
中に入ると、加山又造の陶板壁画、《千羽鶴》が出迎えてくれます。展示室はこの地下にあります。
私が山種美術館を、おひとりさまにもおすすめしたい理由は、以下のとおりです。
2.企画展に当たりが多い。
3.カフェやミュージアムショップの居心地がいい。
まず、大体1~1.5時間くらいあれば、展示品を充分に観ることができます。
これがもし、国立の大きな美術館だったら、歩き回ってヘトヘトになることもあります。絵が大好きな人ならともかく、初心者にはちょっとキツイですよね。
それに、いつ行っても「当たり」と思える企画展が多いです。常設展がなく、企画展のみですが、どの展覧会も「来てよかった」と実感できます。
(ただし、絵との相性はあると思います。行きたい企画展があれば、公式サイトで内容をチェックしてからの方がいいかもしれません)
あと、併設されているCafe 椿が素敵です。
食べログでも高評価。
青山の老舗菓匠「菊家」で特別に作られた、上生菓子が出されています。企画展ごとに、出品作品をイメージして作られているんですよ。
(こちらの写真は、「桜 さくら SAKURA 2018 ―美術館でお花見!―」の企画展のときのメニューです)
ミュージアムショップも、センスのいい和風の小物が置いてあって、見ていて楽しめます。
山種美術館は、総合的に見ると、おひとりさまにちょうどいいと言えます。
日本画は新鮮で懐かしい
以上が、山種美術館の感想です。
いかがでしたか?
私がこの美術館に初めて行ったのは、大学生の頃です。(当時は仮移転中で、千代田区にありました)
私の友達に、日本画を専攻している子がいたんです。彼女に勧められて、一緒に足を運んでみました。
日本画を初めて目にしたときは、びっくりしました!ゴッホのようにコテコテなタッチの油絵ばかり観てきた自分にとって、今まで見たことないような世界でした。
日本画は新鮮で、しかも懐かしいです。
20年たった今でも、山種美術館に行くたびに感動しています。
速水御舟『名樹散椿図』 パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.
最後に、Cafe 椿の名前の由来になった、速水御舟の『名樹散椿図』(重要文化財)をご紹介。
山種美術館は御舟のコレクションが充実しています。私も大好きな画家です。
御舟以外にも、川合玉堂や奥村土牛など、多くの日本画家の作品があります。
ぜひその目で確かめてほしいと思う、名品ばかりです。
公式サイト:山種美術館
山種美術館はGoogleアートプロジェクトに参加しています。
コレクションはこちらからもご覧になれます。おすすめです。
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