ニベア最強伝説は本当？安くてコスパいいけど成分は要チェック

「ニベア最強伝説」について、聞いたことがありますか？

青缶のニベアはなんと、超高級フェイスクリーム『クレーム ドゥ・ラ・メール』と成分がほぼ同じ。

これを使うことで、一流セレブのようなケアができるとの噂です。

「ニベアパックしたら、お肌がツルツルになった」
「ニベアとハトムギ化粧水の組み合わせが最高」
「髪や睫毛のケアにも使えるよ」

こういったクチコミが、ネットで溢れ返っています。

うん、確かに。安くても実力があるとすれば、人気があるのもうなづけます。

50gあたり200円ぐらいで買えるニベア　VS　60mlあたり30000円近い値段で売られている『クレーム ドゥ・ラ・メール』。

両者を比べたら、ニベアの方が断然コスパがいいでしょう。

でも、だからと言って、ニベアを万能クリームのように使い回すのはどうなんだろう？

成分などあれ調べていたら、ちょっと青ざめてしまいました。

ニベアの気になる成分は？

水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料

化粧品の成分表示は、最初に書かれているものほど、割合が多いです。

主成分はミネラルオイル。これは安定性が高くて、酸化の心配が少ない油剤と言われています。

これに水添ポリイソブテンやシクロメチコンが加わって、重厚なオイルの膜を作ってくれます。

こうしてみると、ニベアのほどんどは油分ですね。

保湿成分はグリセリンしかありません。

ましてや、美肌・美白効果が望める成分はありません。

参考　ニベアクリーム c（美白マニア）

（このサイトは、化粧品の成分を見るのに役立ちます。おすすめ）

ニベアに保湿効果は望めない？

ニベアはズバリ、油分のバリアをお肌にくっつけるようなクリームです。

肌から水分が蒸発するのを防ぐ役目は、期待できるかもしれないけれど、それ以上の役目は見込めません。

ニベアそのものが肌を潤すということは、ほとんどありえないでしょう。

しかも、オイルの皮膜が強すぎて、よく洗わなければ落ちない可能性があります。

ニベアが肌に残留してしまうと、せっかく化粧水や美容液を使っても、浸透しにくくなってしまいます。

肌を保湿したいと思っている人には、まさに悪循環ですね。

化粧品の評論をしている「かずのすけ」さんは、ニベアについて次のように仰っています。

ニベアクリームの性能を考えれば、その直接の効果で肌質を改善することなど絶対に不可能です。
ニベアに出来るのは、「ミネラルオイル」を筆頭とした重厚オイル皮膜で不自然にテッカテカの皮脂膜の代わりを作ることくらいであり、それそのものが保湿効果を発揮したり　毛穴を目立たなくさせたり　皮脂の分泌を抑えるなんてことは出来ません。
しかしそれでもこれらの効果が出たと感じた人が多いのは、ずばり、そもそもの普段のスキンケアが間違っていたからです。

引用元：かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

そっかあ……。

ニベアを使ったシンプルケアで、お肌がよくなったと感じるのは、元々のスキンケアのやり方が間違っていた可能性もあるんですね。

お肌の手入れをし過ぎている人が、肌断食をしてみたら、調子がよくなったという例もありますもんね。

「ニベア・マジック」には、こんなからくりがあるのかもしれませんね。

私とニベアとの付き合い方

じゃあ、こんなことを書いている私は、普段どんなスキンケアをしているのか。

私は基本的に、シンプルケアです。

無添加石鹸で顔を洗って、ヴァセリンを付けるだけの時もあります。

でも、ニベアをハンドクリームとして使うこともあるので、ニベアをヴァセリンの代わりに顔に塗っていたこともありました。

NHKの『ためしてガッテン』で取り上げられた、“ガッテン塗り”ですね。

ところが、元々シンプルケアをしているせいか、かずのすけさんの仰るような「ニベア・マジック」にごまかされることはありません。

肌は潤わないし、しかも妙に白くなったような錯覚におちいります（苦笑）

ニベアの成分を調べて納得しました。ニベアは決して万能ではないんですね。

安くてコスパがいいからと言って、じゃんじゃん使うのはやめておこうと思いました。

ニベアは油分が多いことから、脂性肌の人はニキビの原因にもなりやすいです。

「ん？ニベアが合わないぞ」と思ったら、気を付けた方がいいかもしれません。