一人暮らしを本気で決意するきっかけになった、友人の衝撃の一言は?

私が安くて古いアパートに住んでいるのは、以前からこのブログに書いている通りです。

さすがに10年以上住んでいるだけあって、とても愛着があるし、引っ越そうと思ってもなかなか飛び出せずにいます(笑)

さて、この物件を決める前に、不動産屋さんから別の物件を案内されて、すごく悩んだことがありました。

一人暮らしをするのは初めてだったので、そもそもどうやってお部屋を選べばいいのか、全く分からなかったのです。

それで友人に相談したのですが、その時言われたことが未だに忘れられません。

一人暮らしを本気で決意する、きっかけとなりました。

一人暮らしをしてみたい人や、すでに一人暮らしをしている人。悩み事を抱えているときの参考になるかもしれないので、もしよかったらお付き合いくださいね。

 

一人暮らし初心者だった、私の物件の条件は?

私が一人暮らしをするにあたって、物件の条件として掲げたのは次の通り。

・職場から近い
・家賃は4万円台
・2階以上
・南向き

……以上。

今思えば、めっちゃアバウトですよね?

憧れや勢いから、お部屋探しをはじめたようなものです。

一人暮らしをするきっかけは、人それぞれかと思いますが、私の場合はとりあえず職場の近くに住みたいというのが、まずありました。仕事をきっかけに実家を出る人は、わりと多いと思います。

通勤時間に1時間半以上かかっていたので、それよりも短縮されればいいと思っていたし、収入もあまりなかったので、家賃も安ければ安いほどいいと思っていました。(さすがに、事故物件はNGでしたが)

 

初めての内見で、悩ましいほど素敵なマンションに。

いざ、不動産屋さんに足を運んだとき。

営業のお兄さんは、あまりに私の条件がアバウトなので、逆に困っているようでした。

でも、「今ならオススメの物件がありますよ」と言って、内見に連れていってくれました。

最初の一軒目。それがめちゃくちゃツボにハマって、悩ましい物件でした。

お部屋がシティーホテルのように綺麗なマンションです。

 

「社宅だった建物が改装されたので、こんなに洗練されているんですよ」お兄さんはニコニコ笑いながら、そう言っていました。

「え!いいですね!こんなところに住めるんですか?」なんか裏があるんじゃないかと思いつつも、私はすっかり興奮してしまいました。

ホテルのような部屋で、ガウンを着ながらくつろいでいる自分を想像してしまいました。(ガウンなんて、持っていないのに)

 

夜になると、辺りが真っ暗で、田んぼから蛙が地響きのようにゲコゲコと鳴いているのが気がかりでしたが(笑)マンションの高層階なら、鳴き声も気にならないでしょう。気になるのは、むしろ夜道の危うさ。

「早めに返事が欲しい」とお兄さんに言われたものの、優柔不断な私はなかなか決められず、友人に相談することにしました。

 

※以下、私(マホ)と、同世代の女性の友人との会話です。

心に刺さった友人の言葉がきっかけで。

私 「一人暮らしをするのに、物件の内見をしたんだけど」

友人 「うん」

私 「ホテルみたいにキレイなマンションで、でも何か心に引っかかるものがあって」

友人 「うん」

私 「職場からちょっと遠いし、夜になると辺りが暗いから怖いし、そもそも家賃払っていけるか心配だし」

友人 「で?」

私、一瞬、ここで目が点に。

私 「え?だから、通勤に不便で、夜道が危なくて」

友人 「だから、どうしたいの?」

私 「……」

友人 「マホは何のために、一人暮らしをしたいの?」

私 「ええと、できれば職場の近くに住みたくて」

友人 「職場から遠いマンションに引っ越すの?」

私 「……」

友人 「あのね。私の実家は、新幹線や飛行機を使わないと帰れないほど遠いけど、どうしてもやりたいことがあって、上京してきたのよ。そんな風に、命がけで上京している人はいっぱいいるよ」

私 「……」

友人 「マホは一人暮らしをして、どうしたいの?」

「どうしたいの?」という言葉が突き刺さったまま、動けなくなってしまいました。

今から思えば、あの時の友人の言葉がきっかけで、一人暮らしをしたいと心から思うようになりました。

ぬるま湯のような自分を卒業して、独り立ちしたかったのです。

そして現在のアパートにたどり着いた。

ホテルのようなマンションについては、よくよく考えて、お断りをすることにしました。

それから、お兄さんと何軒か内見をして、最後になってあるアパートにたどり着きました。現在も住んでいる、このアパートです。

アパートの裏に、小さな林があって、小さな川が流れている、とても長閑な場所です。

蛙がゲコゲコ鳴いている代わりに、鳥のさえずりが聴こえます。

住宅街で人通りもあるため、夜もさほど怖くないでしょう。

「私、ここに住みます」

そう自分の意志で決めたあの日から、気が付けば10年以上も経ってしまいました。

 

一人暮らしで悩むときは、まずは自問してみよう。

私は今でも、友人の言葉を思い出すことがあります。

「で?」「どうしたいの?」

心にグサッと突き刺さりましたが、本音を見つめるきっかけになりました。

女の人の場合は特に、悩みや愚痴を聞いてもらえば満足する人が多いと思うんですね。問題を解決するためというよりも、感情を共有してほしくて人に相談する傾向があると思います。

私が物件について友人に相談したときも、「それは悩むよね」と同意してもらうのを期待していたところがあります。もっと言えば、「こうしたらいいよ」とアドバイスして欲しかったこともあります。

 

そんな私の依存心を、友人は見抜いていたのかもしれません。

思えば私は以前から、依存心が強いところがありました。

ちょっと恥ずかしい、昔のエピソードはこちら⇒一人暮らしで寂しい夜は、プライベートな時間を大切に。

 

私は人に甘えることについては、おかしなことではないと思うんですね。

ちょっと弱音を吐いたり、寂しいことを打ち明けるのは、むしろ魅力になることもあります。

どうすれば魅力になるのか、詳しくはこちら⇒おひとりさまでも寂しさに強くならないで。孤独は魅力になります。

 

ただ、人に依存してばかりいて、重大な物事まで決めてもらおうとなると、話は別です。

いろいろ、迷うこともあるかもしれません。

心のなかから雑音がわき上がって、答えが見つからないときもあるかもしれません。

そんな時も、人にあれこれ感情をぶちまけるよりも、まずは自分の心の奥底を見つめた方がいいと思います。

例えば、一人暮らしで物件を探すのなら、どんな生活をしたいのか、本音の部分でとことん考えてみるといいと思います。

 

「で?」「私は、どうしたいの?」

私はそんな風に自分に問いかけて、一人暮らしをはじめることにしました。

今も、雑音がわき上がるたびに、自問をくり返しています。

一人暮らしをはじめるときや、いざ一人暮らしをしていて悩むとき、ちょっとでも参考になれば嬉しいです。

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