正月うつで落ち込んでいるあなたに。原因と対処法をお伝えします。

おめでたいはずのお正月

周りの人たちはみんな楽しそうに見えるのに、自分ひとり取り残されてしまったように、落ち込んでしまったことはないでしょうか?

身体が鉛のように重く、だるくて、ひたすら眠い。

寝正月と言って笑い飛ばすには、あまりにも息苦しくて、布団をかぶったまま動けなかったことはないでしょうか?

正直に告白すると、私にもそんな経験があります。昨年がまさにそうでした。

今年は幸い、晴れやかな気持ちで新年を迎えることができました。そのことをしみじみ有難く感じたものです。

一年前の私は、いわゆる「正月うつ」に陥っていたのかもしれません。

年末年始連休明けに、うつになってしまう人は、意外と多いのかもしれませんね。

・正月うつには、どのような原因があるの?
・正月うつには、どのように対処すればいいの?

このことについて、経験者の私なりに書いてみたいと思います。

年末年始にうつになる5つの原因

1. 季節性うつ(冬季うつ)で、体内時計が狂ってしまう。

年末年始はちょうど、冬まっさかり。

冬は日照量が少なくなることから、うつになりやすいと言われています。

日を浴びる時間が短くなることで、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが、不足しやすくなるんですね。

私は日の出が遅くなるこの時期は、なかなか目覚めにくいと感じています。(そもそも寒くて、お布団から起き上がるのが嫌というのもあるのですが)

一日のスタートにぐずついていると、立ち直るまでが大変。ずるずると過ごしたまま、あっという間に日が暮れてしまうということもあります。

年末年始はただでさえイレギュラーなスケジュールが多いです。

体内時計が狂いやすくなる季節なのかもしれませんね。

2. 新年の変化に、身も心も追いつかない。

年が変わる瞬間って、ものすごく劇的な変化ですよね。

1年365日あるうちで、この変化があるのはお正月だけ。

大晦日と元日では、空気の色も重さも、なぜか違って感じられます。

人によっては30回、40回……と、この瞬間を経験しているはず。それなのに、いくつになっても慣れないでいるのは、おかしなことではないのかもしれません。

季節の変化に慣れなくて、うつになる人もいます。年越しの変化に慣れなくて、やはりうつになる人もいるかもしれません。

3.仕事と休暇の、落差が激しすぎる。

年末年始も働いている人もいるため、全員には当てはまらないかもしれませんが。

一般的に、12月28日ごろに仕事納めをして、1月4日ごろが仕事始め。年末年始は、数日間の連休に入る人が多いと思います。

12月は師走と言われるだけあって、忙しい人が多いですよね。

目まぐるしく駆けずり回っていたのに、仕事納めをしたとたん、へたり込んで動けなくなることもあるかもしれません。

それとは逆に、どっぷり正月休みにハマっていた後に、仕事に戻るのがしんどい人もいるかもしれません。

オンとオフの変化に追いついけないのも、無理がないですよね。

4. 人生について考えて、真っ暗になる。

年末年始は、これまでの人生をふり返ったり、これからの人生を思い描くことが、多いかと思います。

過去にしても、未来にしても、肯定できるならいいです。

問題なのは、今の自分さえも肯定できない場合。

「ああ、私ってこの一年もダメだったな~」と思いながら年を越すのは、正直とても辛いです。

昨年に後悔という引っかき傷を残したまま、今年を痛々しく迎えてしまったようなものです。

5. 大勢の人が楽しそうに見えて、自分だけ寂しい。

年末年始はいわゆる、お祭りごと。

世間の人はみんな賑わって見えるのに、自分ひとりだけ輪の中に入れないと、寂しいものですよね。

落とし穴にハマって、ポツンと取り残されているような感じ。

じゃあ、誰かが側にいれば寂しさが薄れるかといったら、そうとも言えないから不思議です。

人によっては帰省をしたり、イベントに参加するのが、ストレスになる場合もあります。

一人暮らしで独身。おひとりさまの私が体験した、正月うつ。

お正月でうつになる原因について、5つ書いてみました。

これだけ原因があれば、ブルーになってもおかしくないですよね。

一人暮らしで独身、おひとりさまの私にも、思い当たるふしがいくつもあります。

ほら、こんな風に↓↓↓

・冬の寒さがとにかく苦手。冬眠したい(笑)
・環境がガラッと変わっても、なかなかなじめない。
・忙しくしていた後の休日や、長い連休明けは、ボーっとしてしまうことがある。
・わりとクヨクヨ悩むことがある。
・一人でいるのは好きだけど、寂しがり屋なところもある。

私はふだんから、こんな傾向があります。

一年前はそれに加えて、仕事のストレスを抱えていました。11月から年末にかけて繁忙期なので、身も心もクタクタになっていました。

それで、仕事納めをしたとたん、プツンと緊張の糸が切れてしまったんですね。

壊れてしまった操り人形のように、全く動けなくなってしまいました。

大掃除も、おせちを作ることも、実家に帰ることも、初売りや遊びに行くことも、全部諦めざるを得ませんでした。

自宅で誰にも会うことなく引きこもっていました。

だって、息をすることさえ辛かったから……

正月うつの対処法。私はこうして回復しました。

じゃあ、その正月うつから、どうやって立ち直ることができたのか。

私の経験を元に書いていきます。

1.消化のいい食べ物を口にする。

いきなり食べ物の話しかい!と突っ込まれそうですが(笑)

冗談抜きに、食べ物は大事です。

正月うつに陥っていたとき、自分で作った鍋物に当たってしまって、戻してしまったことがあるんです。(食事中の方がいたら、ごめんなさい……)

スーパーで買ってきた、半額の鶏肉がいけなかったみたいです。それ以来、体調が悪いときは、値引きシールの張られたお肉は買わないようになりました。

ストレスをため込んでいると、胃が弱ることもありますもんね。

鍋物に当たってからは、なるべく消化のいいものを口にして、胃を労わるようにしました。

2.たんぱく質を多めに摂り入れる。

最近、友達がこんなことを言っていました。

うつ病にかかって悩んでいた知人が、お肉と卵を多めに摂るようにしたところ、みるみる症状が改善したと。

「栄養は大事だよね」と、力説していました。

これには私もうなずけます。正月うつに陥ってから、私もなるべくたんぱく質を多めに摂るように心がけていました。

お肉やお魚は苦手だけど、自分で料理するようにもなりました。

糖質を摂りすぎてしまうと、なぜかイライラしてしまうんですよね。そんな時は「あ!たんぱく質を摂ろう!」と思うようになりました。

3.ダラダラしている自分を許す。

正月で気分がふさがっていたときは、布団にくるまっているか、コタツに入ってボーっとしていました。

もう、ネットで無料のマンガを読み漁っていましたもん(笑)

うつの時は、ネットの見過ぎは控えた方がいいかもしれません。目や首にも負担がかかるし、精神にも影響があります。

でも、ほどほどだったら、いいんじゃないかな……と思います。

とりあえず当時の私は、ダラダラしている自分を許してあげていました。

ネットを見ようと、マンガを読もうと、あまり責めないでいたんですね。

そのことで気が楽になったのは確かです。

4.心理学に触れてみる。

年末年始に身動きがとれなかったとき。

ある心理カウンセラーさんのブログやメルマガが、とても励みになりました。(残念ながら、その方は昨年で活動を休止したため、あえて名前は伏せておきます)

もう片っ端から、そのカウンセラーさんの言葉に触れましたね。

いちいち腑に落ちることばかり。自分を見つめるきっかけになりました。

心理カウンセラーさんや精神科のお医者さんが書かれた文章は、心の整理をするのに役立つと思います。

このブログでも何冊か本を紹介しているので、参考にしてくださいね。
↓↓↓

仕事・人間関係 「もう!限界」と思ったとき…おすすめな本を紹介します。

あの人が嫌い…「人間アレルギー」の症状と対処法について書かれた本を紹介します。

5.自分の思いを言葉にする。

私にとって、正月うつから立ち直るための最終兵器がブログでした。

そう、自分の思いを綴っているこのブログです。

自分を表現する機会が少なくなったことが、うつをこじらせてしまった原因のひとつでした。

もともと文章を書くことが大好きなのに、今勤めている会社で働くようになってから、我慢するようになってしまったんです。

我慢なんて、するもんじゃありません(笑)

自分の思いを言葉にすることは、うつをこじらせた原因に気づくきっかけにもなります。

ブログでなくても、ノートに書き出すことで、心のモヤモヤがスッキリすると思います。

(ただし、あまりにも症状がひどいときは、書き出すことをお勧めしません。無理はしないでくださいね)

がんばらなくても大丈夫。正月うつは、おかしなことではありません。

正月うつの原因や対処法について紹介しました。

いかがでしたか?

「正月に落ち込んでしまうなんて、私はおかしいのかな……」と悩むこともあるかもしれませんね。でも、ちっとも変なことではありません!

年越しという大きなタイミングに、心がついていけなかっただけ。

そして、新年のスタートダッシュにつまづいたとしても、いつだってやり直すことはできます。

栄養面に気を配るだけでなく、日光を浴びたり、運動をしたり、休息をとるなどして、身体を思いやるといいかもしれません。

あまり、がんばりすぎないでくださいね。

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